本日は前距腓靭帯(以下ATFL)の超音波画像描出のための、解剖学的知識を紹介致します。
ATFLは腓骨に付着しますが、腓骨のどの位置に付着しているかを知っておくべきです。
腓骨付着部における骨性ランドマークがあり、外果の前方結節と下方結節の間にfibular obscure tubercle(以下FOT)があります。
丁寧に触診すると、この骨部位も触診できます。
超音波画像でもこの骨隆起を確認できます。
FOTの近位からATFLは起始します。
そのため、ATFL描出のためには、この部位の知識と触診技術が必要になります。
ちなみにFOTの遠位からは踵腓靭帯(以下CFL)が起始します。
そのため踵腓靭帯の描出の際にもFOTは必要な解剖学的知識です。
ATFLとCFLの間に外側距踵靭帯が交通線維として存在します(寺本ら)。



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