感染予防対策の勉強会 ~咳エチケット、環境感染対策を中心に~
2017年08月23日
先週、仕事後に院内の感染対策についての勉強会を行いました。
今まで、普通に行っていた清掃の仕方や感染対策が甘かったんだなぁと実感できたものでした。
他にも、マスクの付け方・はずし方、手の洗い方 などなど・・・
きっと、皆さんも「えっ!これってだめなの?」っていうのがあるかもしれません。
ゴミ箱
ゴミ箱には、いろんな種類がありますよね?
蓋が無いもの・足で踏んだら蓋が開く様なワンタッチ式・蓋が回転するタイプ
この中で感染率が高まるものは?
「蓋が回転するタイプ」ですね。
捨てる際に、手が接触するため感染します。
病原体が手を介して、患者から患者へ伝搬するのを防ぐために、ノンタッチ式のゴミ箱を選択しましょう。
清掃
清掃については、まず「ホコリ」をたてるような清掃は行わない様に。
床を掃いたり、ゴミ箱にゴミを移し替える時に注意が必要です。
消毒液の噴霧や広い範囲(長椅子など)に対してのアルコール消毒は行いません。
何故でしょう・・・?
消毒には十分な曝露時間や濃度が必要です。
しかし噴霧やアルコール消毒だけでは、以上の条件に満たない様ですね。
周辺の環境感染対策
手指の高頻度接触表面や患者周辺の環境表面
ドアノブ、カウンター、マウス、キーボード、長椅子、トイレ、スイッチ、ベッド柵などなど・・・
*頻回に清掃を行う。(1日1回以上)
手指の低頻度接触表面
水平表面・・・窓敷居、床
定期的 or 汚れた時 or 患者退院時に清掃
垂直表面・・・壁、ブラインド
目で見て汚れた時に清掃
いつも通り清掃していても、やり方が間違っていてはいけませんね。
気を付けないと・・・。
最後は、咳エチケットについてです。
咳エチケット
皆さん「くしゃみ」は、よくしますよね?
さて、くしゃみはどれぐらいの距離を飛ぶか分かりますか?
1回のくしゃみで、ウイルスが3mも飛んじゃいます。速度は、なんと時速約300kmもあります。
また1回の咳やくしゃみで体外に放出される病原体は1万~10万個と言われています。
エチケットの仕方
マスクやティッシュパーパーの使用
・咳やくしゃみをする場合は、ティッシュペーパーで鼻と口を覆う。
・使用したティッシュペーパーは迅速に廃棄する。
・咳をしている人は、サージカルマスクを着用する。
衛生
呼吸器分泌物に触れた後には手指衛生を行う。
感染予防は、病院だけではなく自宅や外でも注意して行いましょう。
当院でも感染には十分に注意していきたいと思います。