第4回目の成長期のスポーツ障害は、「シンスプリント」(脛骨過労性骨膜炎)について説明させていただきます。

シンスプリントとは

シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、すねの内側に痛みが起こる障害で、中高生などの成長期に多く発症する傾向があります。

陸上の中・長距離走やサッカーやバスケットボールなど、走る量の多い競技の選手に多く見られます。

※シンスプリントは、すねの内側に縦長に広い範囲で痛みが生じますが、限局した個所に強い痛みが続く場合には疲労骨折の可能性も考慮する必要があります。

その原因

ランニングの量(や質)が急激に増加することで、足関節を踏み込む筋肉や筋膜の繰り返す収縮で、脛骨(すねの骨)の骨膜に炎症が起きるものと考えられています。


ひらめ筋・後脛骨筋・長趾屈筋などの足関節底屈筋のオーバーユース(使用過多)の他にも、偏平足・回内足などの足の形状の問題、足関節の柔軟性の低下・下腿の筋力不足、シューズのクッションや形状の問題、など複合的な問題が考えられます。


シンスプリントになりやすい要因


治療法について

痛みが強い場合には、患部の安静を優先させて運動量を減少させます。

炎症の進行を抑えるために、アイシングや電気治療などの物理療法を行ったり、湿布などを貼付する方法があります。

また、症状の進行・再発予防のために足底、足関節周囲の筋力の強化やストレッチングを継続して行います。


スポーツへの復帰については、運動量を減らして回復の程度を考慮しながら行うようにしましょう。
競技に合ったシューズの選び方や足底板(インソール)が効果的な場合もあります。

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シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)はランニング初心者や走り込み急増の時期に起こり易いスポーツ障害です。

金沢市の整形外科・みひらRクリニックでは、トレーニング方法、ランニングフォーム、シューズなど多方面からの解決方法を考えます。


第3回目の成長期のスポーツ障害は、膝下の痛み「ジャンパー膝」(膝蓋腱炎)について説明させていただきます。

ジャンパー膝とは


膝蓋腱炎、いわゆるジャンパー膝(jumper’s knee)は、膝蓋骨下端の腱付着部付近に炎症が生じるスポーツ障害です。

膝蓋骨(膝のお皿)の下を押すと痛みが出るのが特徴です。

バレーボール、サッカー、ランニングなど、ジャンプやダッシュ、ランニング動作を繰り返すスポーツ選手に多く発症する傾向があります。

その原因


急激な膝の曲げ伸ばしの繰り返しにより、膝を伸ばす腱や筋肉に負荷がかかり、ショックを吸収する役割がある膝蓋腱に小さな断裂や炎症が起こって生じるオーバーユース(使用過多)による障害です。

レントゲンでは膝蓋骨や膝関節の骨折は認められませんが、エコー検査(またはMRI)では筋肉・腱に変性が認められることがあります。

治療法について


軽い痛みなど症状が軽度の場合には、炎症の進行を抑えるために、アイシングや電気治療などの物理療法を行ったり、湿布などを貼付する方法があります。

痛みが運動中だけでなく、普段からあるような場合(症状が中等度から重度の場合)には、一定期間運動を控えて患部の安静を優先させます。


物理療法や湿布貼付などと並行して理学療法士によるリハビリを受け、筋肉の柔軟性向上や筋力の改善をすることで痛みや症状の進行を抑えます。

膝関節、股関節周辺の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、殿筋)のストレッチを継続的に行い、柔軟性を向上させて障害の再発を予防する必要があります。

スポーツへの復帰については、症状が中等度から重度の場合には、安静期間(数か月)は無理せず運動を制限する必要があります。

膝のサポーターやテーピングなども患部を補助するのに有効な場合がありますので、方法がわからない場合には受診時にご相談下さい。


股関節周囲筋のストレッチの例


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膝蓋腱炎(ジャンパー膝)は、痛みの程度により、次のように分類します。
軽 症:スポーツの後や歩いた後に痛む
中等度:活動開始期と終わった後に痛む
重 症:活動中や後の痛みで続行困難

軽症であっても痛みがある場合には、まず受診してご相談下さい。スポーツ障害のご相談は金沢市の整形外科・みひらRクリニックまでお越し下さい。


第2回目の成長期のスポーツ障害は、踵の痛み「シーバー病」(セーバー病)について説明させていただきます。

シーバー病とは


シーバー病(Sever’s disease)は、「踵骨骨端症」とも呼ばれ、踵(かかと)の骨の骨端が剥離したり、踵骨軟骨(成長軟骨)に炎症が起こっている疾患です。

シーバー病の発症は、10歳前後の小学校高学年の男児に多いと言われており、ジャンプや長く走ることが多い競技(バレーボール、バスケットボール、野球、サッカー)や、裸足で行う競技(剣道、体操など)を行っている場合に起こり易い傾向があります。


最初は踵の軽い痛みが症状ですが、次第に歩いていても踵を着くと痛くなるため「つま先」で歩くようになります。症状が進行すると、安静にしているときでも踵が痛むようになります。

その原因


骨の強度が弱い成長期(「成長軟骨」や「骨端核」が多く存在する時期)に、過度な運動などでアキレス腱の牽引力が未成熟な踵に過剰な負担をかけることが直接的な原因です。

さらに、偏平足や外反足など足のアライメント(≒配置)異常がある場合には、踵に負担がかかり易くなり、発症しやすくなります。

治療法について


一定期間ハードな運動を控えて、患部の安静を優先させることが中心となります。

炎症の進行を抑えるために、アイシングや電気治療などの物理療法を行ったり、湿布などを貼付する方法があります。

また、症状の進行を防ぐことと以降の予防のために、アキレス腱や足底腱膜のストレッチを継続的に行う必要があります。


スポーツへの復帰については状態を見ながらですが、痛みが軽い場合にはサポーターやクッションのあるシューズで踵への負担をかけない工夫をしながら運動量を調節して行うと良いでしょう。

また、歩くのが困難な程痛みが強い場合には、一定期間運動を休み、患部を安静に保ちましょう。
その際にはリハビリテーションを行い、定期的に状態を確認しながら、徐々にスポーツ復帰できるように状態を戻していきます。

補助的なものとして、足にフィットした靴やクッション性のある踵のパッドなどをアドバイスすることもありますので、気になる方は診察時にご相談下さい。


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お子さんの踵の痛みは何が原因でしょうか。
足のアーチの崩れやシューズのクッションが原因になっていることも考えられます。

小児の成長期のスポーツ障害のご相談は、金沢市笠舞のみひらRクリニックまで。


以前のブログ記事 >> 子どもの成長痛とスポーツ障害の違い では、原因の分からないお子さんの脚(下肢)の痛みについてご説明しましたが、今回からは「成長期のスポーツ障害」として、お子さんの成長期に生じ易い整形外科疾患をいくつか紹介していきたいと思います。


第1回目は、膝の痛みとしてよく例のある「オスグッド病」について説明させていただきます。

オスグッド病とは

オスグッド・シュラッター病(Osgood-Schlatter disease)は、膝のお皿の下あたりの脛骨粗面という部分が突出してきて、痛みを生じる疾患です。

お子さんの成長期(小学校高学年から中学生)に多い疾患ですが、バスケットボールやバレーボールなどジャンプを繰り返す競技やボールをキックする動作を繰り返すサッカーなどをする子どもに多く発症しやすい傾向があります。

その原因

成長期の子どもは筋肉に比べ骨格がまだ未成熟のため、大腿四頭筋などの強い牽引力が脛骨粗面へ繰り返しかかることで、膝下部分に過剰な負荷が生じてこの疾患を発症します。

患部のレントゲンを撮影すると、脛骨粗面の突出や脛骨付着部の骨端軟骨の部分的な剥離が認められます。

治療法について

成長期の一過性の症状ですので、一定期間ハードな運動を控えて患部の安静を優先させれば症状は軽快します。

炎症の進行を抑えるために、アイシングや電気治療などの物理療法を行ったり、湿布などを貼付する方法があります。

また、症状の進行を防ぐことと以降の予防のために、ストレッチを継続的に行い大腿四頭筋の柔軟性を向上させる必要があります。


スポーツへの復帰については、安静期間(数か月)については無理せず痛みを生じない強度で運動を行い、膝のサポーターなどで患部を補助しながら症状が強くならないように気をつけて行って下さい。

痛みが強い場合や長引く場合には、理学療法士によるリハビリテーションをお勧めすることもありますので、医師による整形外科診察を受診するようにして下さい。

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膝の痛みにも原因がいろいろと考えられます。
オスグッド病?膝蓋腱炎?靭帯損傷?半月板損傷?まずは原因を特定する必要があります。

金沢市の整形外科・みひらRクリニックでは成長期のスポーツ障害のご相談も承ります。


理由のわからない足(下肢)の痛み


「子どもが足の痛みを訴えています。でも原因がわからないんです。」

親御さんからこのような訴えを聞いた場合、どのようなことを考えるでしょうか?


その痛みの原因や因果関係がわかっている場合はわかりやすいですね。

・転倒した、ぶつけた、捻った … etc
・何かの運動やスポーツを行った(行っている)
・痛みのある部分が腫れている、赤くなっている、熱をもっている … etc

しかし、お話を聞いても原因らしきものがなく、レントゲンや検査所見に異常はなく、なおかつクリニックに来た時には痛み自体が既にないケースがあります。

もしかして


様々なケースを想定しなければなりませんが、お子さんの状態は次のような事柄に当てはまらないでしょうか?

・お子さんの年齢が幼児期~児童期(3~12歳)あたりである。
・痛みの訴えが夕方~夜間、朝方に多い。
・痛みの周期が週2回~月1回程度の不定期であり、痛みの持続が数時間以内である。
・痛みを訴える箇所が毎回違うことがある。

これらの条件が重なる場合、お子さんの訴えはいわゆる「成長痛」といわれる症状の可能性があります。

成長痛とは


成長痛とは医学的に確立された疾患名ではなく、「成長期に起こる子どもの足(下肢)の特有の症状や特徴をもつ痛み」の総称です。

つまり、幼児期から思春期に繰り返す下肢の痛みの中で、特に骨や関節などの運動器に治療すべき疾患がない場合の症状の呼び方です。


一方これと比較して、成長期のスポーツ障害として知られる、膝の「オスグッド病」や踵の「シーバー病」などは、はっきりと原因や所見のわかる疾患名であり、成長痛とは本来意味合いが異なるものです。

学校やスポーツの現場などでは、運動をしている子どもに多いこれらのスポーツ障害を「成長痛」として表現することがありますが、正確には違うものです。

成長痛には、どのように対応すれば良いか?


「成長痛」については、いまだにわかっていない部分も多く、対処方法も多岐にわたります。

一般的には成長痛の原因は、日中の疲労や精神的なストレス・不安が痛みの原因になるといわれていますので、親御さんがお子さんと積極的にコミュニケーションを図り、心身ともに安心感を与えてあげることが大切になってきます。

具体的には痛い部分を軽くさすってあげたり、温めてあげたり、湿布をしてあげると良いという報告もありますし、一緒にストレッチをするのもコミュニケーションと疲労回復を図る良い方法です。

まずは整形外科受診を


本当に成長痛であれば緊急性のある状態ではありませんが、実際には治療が必要な疾患の可能性もあり得ます。

まずは整形外科を受診して、お子さんの骨や筋肉などの運動器に問題が隠れていないか確認してみませんか?

画像や検査所見に異常がなければ大きな問題は考えにくいので、ひとまず安心することができます。

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お子さんのその痛みは成長痛でしょうか?スポーツ障害でしょうか?

金沢市の整形外科・みひらRクリニックは、スポーツ障害に限らず、お子さんの下肢の痛みのご相談も承ります。


競歩で日本人選手がメダル獲得!

先般の東京オリンピックをTV観戦された方は多いと思いますが、私もたまたま50キロメートル競歩を見る機会がありました。

結果として日本人選手はこの競技(50km競歩)でメダルを手にすることは出来ませんでしたが、競歩という競技の特性上、骨格が華奢な日本人でも体の使い方やトレーニングの方法次第では世界のトップといい勝負が出来るのではないかと思いました。

実際に20キロメートル競歩では、池田尚希選手と山西利一選手がそれぞれ銀メダルと銅メダルを獲得しました。同種目での日本人選手のメダルは初とのことです。

競歩のルールが、いろいろとすごい

競歩という競技は、かなりユニークなルールを設定していると思います。

まず、歩くということが大前提になっているので、両足が地面から離れる瞬間があってはなりません。短距離走やランニングの走る動作と違って、体が宙に浮いた瞬間があってはダメということです。

これらの禁則事項は「ロス・オブ・コンタクト」や「ベント・ニー」など、競技のルールとして厳格に定められていて、選手のフォームにこれらの違反がないか複数の審判員が常にチェックし、もし違反が指摘されレッドカードが蓄積すると、最悪の場合失格となってしまいます。

「最も過酷な陸上競技」と呼ばれ

この制限された状態で、トップ選手たちは1kmを4分を切るタイムで歩くというのですから、非常に驚かされます。

普段ランニングをされる方ならわかると思いますが、ジョギングで1kmを5分ペースだと結構なスピードだと感じるはずです。

競歩もマラソン(あるいは短距離)などの競技も、「決められた距離を、できるだけ短い時間で到達する」という根本の目的は同じなのですが、競歩はルールとして運動とエネルギーの効率性を排除している点で、他の陸上競技と完全に質が異なります。


このように、競歩は体力的にもルールの厳格さ的にも大変過酷な競技であり、そのハードさから「最も過酷な陸上競技」と呼ばれることもあるようです。

私も以前体育館を競歩でひたすら往復するトレーニングしたことがありますが、わずか10分間で心肺機能も体力もかなり疲労した記憶があります。

燃費が悪い競歩のフォーム

人が歩行する場合、時速7kmの時点から早歩きよりも走ったほうがエネルギーの効率が上がるそうです。

それは、人(や動物)の足にはアキレス腱のようにバネの役割を果たす組織があるためですが、競歩ではこのバネの力をあえて制限するようなフォームにルールを設定しているので、体には非常に過酷で非合理(?)なスポーツといえます。


ちなみにアキレス腱の話でいえば、動物のカンガルーなどは非常に発達した腱を持っていますので、弾むようにジャンプしながら高速で移動することができます。

バネの力を使わず、脚の運びだけで体を前に進める競歩がいかに大変で非効率かを、自動車で例えると「燃費が悪い」ということになります。

自動車などでは、ガソリン1リットル当たりの走行距離(km)を「燃費(燃料消費率)」で表現しますが、競歩は燃費を非常に悪く設定した状態でスピードを競うという、なんとも矛盾した競技だといえます。

競歩をトレーニングのアクセントに

逆に考えると、「燃費が悪い」ということは体力の消耗に比してエネルギー消費が大きいということですので、脂肪燃焼などのダイエット効果を目的として実践するのは1つの方法だと考えられます。

しかし、競歩のフォームは見た目がユニークですので、ウォーキング感覚で気軽に行うには道行く人の目が気になるかもしれませんね。


また、普段のランニングやウォーキングに変化を取り入れる目的で、競歩のようなフォームを取り入れるのは効果的だと思います。
その他にも、普段よりペースを速める早歩きや、少しストライド(歩幅)を広げた大股歩きのようなフォームで歩くのも面白いと思います。


これらのフォームを実践してみると、普段のウォーキングとは運動の強度や使う筋肉が違ってくるので、負荷のかかるポイントや疲労する箇所も異なってきます。

もし普段のランニングやウォーキングが少しマンネリ化していて、トレーニングの変化や刺激を求めているならば、これらの方法もトレーニングの1つのヒントになります。

行った後の体の反応を確かめながら、自分の目的にあったフォームやプログラムを試行錯誤してみてはいかがでしょうか。

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ランニング障害、足の問題、靴(シューズ)の問題など、みひらRクリニックではスポーツ整形に造詣が深いドクターと専門のリハビリスタッフ(理学療法士)が、あなたの健脚を実現するために取り組みます。

金沢市の整形外科で足の問題を解決したい時は、みひらRクリニックまでご相談下さい。

ブレイブボード(キャスターボード)



ブレイブボード(あるいはキャスターボード)という乗り物(遊び道具?)をご存じでしょうか?

スケートボードのような板様の形状なのですが、2枚構成の板の中央部分はシャフト軸で繋がって長軸方向に捻じれるように出来ており、なおかつその車輪はスケートボードのように角度が固定された前後2個ずつの構成と違い、360°方向に回転可能な車輪が前後に1輪ずつしか付いていないという、なかなかユニークな構造をした乗り物(?)です。



乗りこなすのはなかなか難しいが・・・

子どもの遊びに便乗してこれに乗ってみたのですが、やってみると意外と難しいことが判明しました・・・

まず車輪が前後1輪づつのため、なかなか立って静止できない?!

さらに、左右にスラロームするどころか、進行方向に進むのもなかなか大変ではないですか・・・


端から見ていると、子どもたちはスイスイと進んでいくのに、「この差はなんなのだろうか?」と何度も転びそうになったり(転んだり)しながら、練習しているうちにコツらしきものをつかむことが出来ました。

トレーニングギアとして

結論としては、ボードの上で無理に止まろうとせずに体幹の捻りを下半身に伝えるように常に体を動かしていると、ボードが勝手にスルスルと動いてくれます。

考えてみれば、完全静止は普段の動作の中でも極めて難しい行為にもかかわらず、それを不安定なボードの上で実現しようとすることに無理があった・・・

などと考えながら、この乗り物(器具)は、バランス感覚を養うトレーニングとして結構優れているのではないか、と思うようになりました。


上半身の動きと下半身の動きをスムーズに連携させるコーディネーショントレーニングとしても優れているし、不安定なものの上で安定して立とうとするので、体幹のスタビリティ(安定性)を強化するトレーニングにもなると感じました。(当然、脳神経系のトレーニングとしても良いと思います。)


調べてみると、プロのスキーヤーやスノーボーダーの人で、オフシーズンのトレーニングとしてブレイブボード(キャスターボード)を利用している人もいるようです。

「たかが子どもの遊び道具と侮ることなかれ!」といったところでしょうか。

何より乗っていて楽しいので、大人も子どもも楽しくトレーニング(?)出来そうです。

道具の進化と工夫

いろいろな道具やモノの進化や工夫には驚かされますが、この器具のように捻じれの力を推進力に変えて進むというのは従来のスケートボードではない発想でユニークだと思います。

あらためて、この乗り物を考えて作った人の発想はすごいと感心させられます。


ちなみに、このボードがなぜ前に進むのか、という力学的な説明は、理科の実験でおなじみの ”でんじろう先生” の説明がインターネット上にありましたので、下記にリンクを貼らせていただきます。

興味のある方は、そちらをご覧になって下さい。

>> でんじろう先生のはぴエネ 2018年10月6日放送 第496回 「キャスターボード 進む仕組み」


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運動器リハビリテーションでスポーツ障害からの回復を目指しましょう。バランス感覚を養うトレーニングも実施することがあります。

スポーツ障害の予防、スポーツパフォーマンスアップのための相談は、金沢市の整形外科・みひらRクリニックまでお寄せ下さい。


交通事故の後、しばらくしてから痛みが出るのはどうして?

交通事故に遭遇した時、直後には痛みや不具合を感じなかったのに、何日か経ってから痛みを感じるようになったり、頭痛やめまいなどで体調を崩すケースがあります。

この現象はなぜ起こるのでしょうか?

原因はいろいろと考えられますが、一つには自律神経と呼ばれる神経の作用が考えられます。

体の中で何が起こっているか

事故のような物理的に強い衝撃が体に加わると、人の筋・骨格や軟部組織には強いストレスが生じます。

耐性を超えたストレスは組織に損傷を生じさせ、外傷が生じれば出血に至ることもあります。

本来であれば組織の損傷度合いに応じて、脳が痛みのシグナルを発し、体が緊急状態であることを知らせるはずです。
ところが、あまりに強すぎるストレスは心身を興奮状態に覚醒させ、痛みをあまり感じさせなくすることがあります。

これが自律神経のうち、交感神経といわれる神経が(過剰に)作用している状態です。

自律神経(交感神経)の作用

交感神経が強く作用すると、体は「心拍数、血圧を上昇させる」「瞳孔を拡大させる」など、緊急事態に備えたスタンバイを行います。

また、作用の一つとしてアドレナリンというホルモンを分泌させますが、アドレナリンが大量分泌されると、痛みを感じるセンサー(感覚器)が一時的に麻痺した状態になり、本来感じるべき痛みを感じにくくなります。

格闘技の試合やハードな接触のあるスポーツなどで、選手達が痛みを感じてないかのようにプレー出来るのも、同様にアドレナリンが大量に分泌されているためだと推測されます。

痛みは隠れているだけ・・・

交通事故のような衝撃は、人間にとって命に関わる緊急事態のため、究極の興奮状態が交感神経を優位に働かせ(アドレナリンを大量に分泌させ)、本来感じるはずの痛みを麻痺させてしまうことがあります。

ところが、交感神経の作用はあくまで緊急事態に備えた一時的な作用であるため、興奮状態は長く続くものではありません。

時間が経過し、交感神経による興奮作用がおさまった体は、本来の痛みを感じるようになり、時間差を置いて痛みが発生したような錯覚を起こすことになります。

つまり、事故後に痛みを感じていなかったり、顕著な自覚症状がないからといって、そのままにしておくと、実は体に深刻なダメージを負っていたのに、それが一時的に隠されているだけだったということが考えられるということです。

手遅れにならないためには、どうすべきか

痛みがはっきり現れてから、医療機関を受診した場合、もし受傷部位が大きく損傷していることが判明しても、事故から時間が経過しているため、すぐに行うべきであった対処や処置が遅くなってしまった可能性も考えられます。

ですから、交通事故に遭遇した場合には、適切な検査、診断、治療が行える医療機関(整形外科)に期間を開けずに受診する必要があります。

これは体のためだけでなく、事故の補償手続きや診断書の作成など、後々の手続きのためにも必要な事項です。

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当院は、交通事故の診療にも力を入れて取り組んでいます。

詳細は こちらのページ(>>交通事故について)に記載していますので、よろしければご覧下さい。


交通事故の診療なら、金沢市の整形外科専門医・みひらRクリニックまでご相談下さい。


交通事故治療のご案内(パンフレット見本)


令和3年度介護報酬の改訂について

令和3年度の介護報酬の改訂が行われ、この4月から運用が開始されています。

今回の改訂では、基本報酬の数値改訂だけでなく、リハビリマネジメント加算(Ⅰ)の廃止をはじめとする各加算の統廃合も行われました。
その他にも、新型コロナウイルス感染症に対応するための特例的な評価、地域と連携した災害への対応の強化などの内容が盛り込まれており、介護サービスの将来を見据えた踏み込んだ内容の改訂となりました。

2025年問題とは?

この介護報酬の改訂とも関連しますが、皆さんは「2025年問題」というキーワードをご存じでしょうか?

これは2025年を迎える年に、第一次ベビーブームの時に生まれた、いわゆる“団塊の世代”の方々が75歳の後期高齢といわれる年齢に達するため、これ以降医療費や介護費用などの社会保障費が急激に増大することが懸念されている問題です。

既に少子高齢化が顕在化している日本において、2025年は大きな分水嶺となる年になるかもしれませんが、介護(保険)の問題だけを考えても、財源の不足のみならず、現場の人材の不足、施設の不足が今以上に顕著になることは明らかです。

これに加え、現在の新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、介護業務(業界)への負担は、今後ますます厳しいものになっていくことが予想されます。

みひらのデイケア

このような時勢の中で、高齢者のためのリハビリテーションが今後ますます重要な課題となることを踏まえ、当院では維持期を過ぎ、医療保険ではリハビリテーションを受診できなくなった方の受け皿となるべく、介護保険を利用した通所リハビリテーション(デイケア)を2017年より導入しております。

これにより、リハビリを必要とする後期高齢年代の方にも、医療と介護の切れ目のないサービスを提供することが出来るようになりました。

また、通所介護(デイサービス)との差別化を図るため、約1時間という短時間の中で集中してリハビリを行い、機能回復に特化したデイケアの提供を行っています。

お気軽にお問い合わせ下さい

当院で行っている、このような短時間集中型の通所リハビリテーション(デイケア)に興味がある方(ご本人様、ご家族様、ケアマネージャー様)には、個別にご案内を行っておりますので、お気軽にお問合せいただければと思います。

Tel. 076-262-2821

また、基本的な情報は こちらのページ (>> 通所リハビリテーション(デイケア))にも記載してありますので、どうぞご覧下さい。

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短時間集中型の通所リハビリテーションなら、金沢市笠舞の整形外科専門医院・みひらRクリニックまでお問い合わせ下さい。



当院の予約制度について


当院では診療業務を円滑に進めるため、診察・リハビリなどに時間制の予約制度を導入しています。

当院の予約制度については、 こちら ( 診療のご案内 ページ >> 各種ご予約について ) をご覧下さい。


もし、患者様のご都合でこのご予約をキャンセルいただく場合には、事前(あるいは事後)にご一報いただくことをお願いしています。

当院のキャンセルポリシーは・・・

「体調が悪くて起きられなかった」「事前に用事が終わらなかった」「日時を勘違いしていた」・・・etc 患者様にもいろいろなご都合があると思います。

当院では、当日や時間直前のご予約キャンセルであっても、キャンセル料金を頂いたり、次回のご予約をお断りすることはありません。

ですので、実際には当院には成文化されたキャンセルポリシーというものは存在しないことになります。
一般的な常識と、患者様のご協力で予約制度を運用させていただいています。

逆に、当院の都合で、予約時間どおりに診療や施術を開始できない場合もありますので、
この点については大変申し訳なく思うと共に、極力予約時間どおりに診療・施術を開始出来るよう日々取り組んでいます。

ご協力をお願いしています

ご都合が合わない時、勘違いしてしまった場合には、事後でも構いませんので、担当部署までご連絡をいただきたく存じます。

  診察予約について   076-261-2335

  リハビリ予約について 076-262-2821


連絡がないと、患者様に何か大事があったのではないかと心配で業務に集中できないこともあります。
時間という貴重な資源をお互いに有効活用できるよう、ご協力をお願いする次第です。


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