理学療法士
自分にとって、理学療法士という今の職業のベースになっているのは、小・中・高校合わせて12年続けた野球競技といえます。
競技生活の中でたくさんの人と出会い、たくさんのことを学びましたが、中でも高校野球のオフシーズンに行われた理学療法士主催の講習会に参加することで、リハビリテーションという、自分の進むべき道がはっきりみえた気がしました。
現在、リハビリの現場に立つようになり、わからないこと、うまくいかないこと、弱音を吐きそうになることなど、正直思った通りに出来ないことの方が多い現状ですが、そんな時に思い出すのは、学生時代に取り組んだ野球のことです。
当時困ったことがあった時に行っていたのは、「会話」をすることです。チームメイトとの会話、監督との会話、両親との会話、そして自分自身との対話をとおして、自分が何に迷い、どのような解決をもとめているのか、そのヒントを探した記憶があります。
患者様に接するにあたり、「患者様とセラピスト」という関係の前に「人と人」の関係を築くことが重要だと思います。
そして、「人と人」の関係を築くには、診療中の何気ない会話がとても重要です。
なぜなら、「会話」を通じて患者様がリラックスできる環境と関係を作ることで、患者様のニーズや症状改善のヒントを探ることが出来るからです。
自分が目指すのは、患者様一人一人に向き合い、一人一人のニーズに応えることができる理学療法士になることです。
そのために患者様との「会話」を大切にしながら、医療の勉強や治療技術の向上に努めていきます。