ヘルニア

腰椎椎間板ヘルニアについて



椎間板は、背骨の1つ1つの間にあり、腰にかかる負担をやわらげ円滑な動きを保つ役目をしています。

椎間板の構造は、中心にある軟骨性の髄核というコアを線維輪という壁が取り囲んで守っています。

例えば、中腰で重いものを持つと何トンもの力が髄核に加わりますが、線維輪がしっかりしていると、髄核は中央で安定しその負荷を支えることができます。

しかし、線維輪にわずかでも亀裂があると、その亀裂を通って髄核が後方に逸脱し、後方にある脊髄神経を圧迫して下肢の痛みが生じます。これが坐骨神経痛です。



腰椎椎間板ヘルニアの症状の多くは腰の痛みで始まり、それが落ち着いた後に下肢の痛み(坐骨神経痛)が出現するパターンが多く、痛みはお尻から太腿の後ろ側、ふくらはぎに走ることが多く、時には痺れを伴うこともあります。

痛みは中腰や重いものを持ったり、前かがみになるなど、椎間板に負担のかかる動作で強くなります。



椎間板自体はレントゲン画像には写りませんので、診断にはMRI設備のある施設での検査がもっとも確実です。


腰椎椎間板ヘルニアの治療は、1)安静、横になって休む、2)痛み止めの服用、3)腰の牽引や電気治療、4)神経ブロック注射、5)リハビリテーションなどです。

手術を思い浮かべる方が多いと思いますが、ヘルニアの90%は手術治療なしで治るとされています。まずは手術以外の治療を試みましょう。




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突出したヘルニアが自然に元に戻ることはほぼありませんが、ヘルニアになっていても(画像に写っていても)痛みを感じなかったり、日常生活に支障がない場合があります。

保存的療法で症状を和らげ、リハビリテーションで体幹を強化して椎間板への負担を軽減したり、姿勢を改善してヘルニアの痛みが出にくい体の使い方を学ぶことも大切です。

みひらRクリニックでは、医師の診断・処方と理学療法士のリハビリにより、椎間板ヘルニアにより生じる問題の解決を図ります。