腰が痛い(腰痛)
人が二本足で立つことを始めてから、腰痛は人類の宿命となりました。
身体の不調のうち、腰痛は男性にとって第一位、女性にとって第二位となるほどです。それほど腰痛は身近なものです。
また、「原因不明な腰痛が多い」ことがメディアで度々取り上げられていますが、山口大学の調査によると原因不明の腰痛は、全体の20%にすぎないそうです。
多くの腰痛は原因がわかるものが多いということです。
腰痛の代表的なものとして、まず骨や筋肉、関節など腰の構造(つくり)が原因となって生じる腰痛があります。
腰を形成している、1)椎間板、2)椎体、3)筋・筋膜、4)椎間関節、5)仙腸関節などに問題が生じて起きるものです。
よく知られたものとしては、若い人に多い椎間板ヘルニアや中高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症があります。それぞれの詳細については、別ページの説明をご覧ください。
・ 腰椎椎間板ヘルニア について
・ 腰部脊柱管狭窄症 について
次に、理由がはっきりしない原因不明の腰痛ですが、これを一般的に非特異性腰痛と呼びます。
これらの非特異性腰痛の多くに共通するのが、日常生活動作での姿勢といった生活習慣です。
恒常化した日頃の生活習慣が腰に負担をかけ、最初は疲労感だけだった腰の違和感を慢性腰痛に悪化させてしてしまうことがあります。
レントゲンなどの画像に問題がうつらない場合でも、問診や触診、姿勢観察などで良くない生活習慣が判明することがありますので、整形外科診察を受診し腰痛を改善する方法を一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
最後に、腰痛の中でも危険な腰痛というものがあります。いわゆるレッドフラッグ腰痛です。
がんの脊椎転移、化膿性脊椎炎(細菌感染)、椎体圧迫骨折といったものです。
多くの腰痛は、安静にすると痛みが軽くなるものですが、レッドフラッグ腰痛では痛みが持続し悪化します。
また体重減少や発熱といった全身的な症状も顕れることがあります。
ご自分の腰痛に不安がある場合、早期に整形外科の診察を受診し、レッドフラッグ腰痛に該当しないか医師の診断を受けることをお勧めします
▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽ ▽
みひらRクリニックでは、腰痛の患者様に丁寧な診察を行い、原因究明と次のような治療を行っています。
・ レントゲン写真・エコー(超音波)を駆使した診断。
・ 筋筋膜痛に対する筋膜リリース注射、椎間関節性腰痛に対する椎間関節ブロック。
・ 理学療法士による姿勢指導や腰痛予防体操指導などのリハビリテーション。