首が痛い

頸の痛みと肩こりについて

腰痛のところで述べたように、人が立つことが出来るようになって以降、頸は脳が収められている頭を支えるという使命を持っています。その為に、頸の痛みや肩こりと無関係ではいられなくなりました。首を支える筋肉の1つに僧帽筋があり後頭部から肩、肩甲骨間にまで拡がっています。そのためいわゆる頸の痛みや肩こりは、後頚部だけでなく、肩や肩甲間部に覚えることが多いのです。

頸の痛みや肩こり(統一して肩こりとします)は、様々な原因で引き起こされます。椎間板や関節の加齢性の変化(いわゆる老化)、ストレス、高血圧、視力障害などが原因として挙げられます。しかし、最も多くみられる原因は、頸に負担のかかる不良姿勢を続けることです。たとえば、パソコンに長時間向かう際、どうしても頭が前方にでて、背中が丸くなりがちです。意識してそのような姿勢をとると、頸の後ろや肩甲部の筋肉が突っ張る感じがわかると思います。また、就寝時に寝床でうつぶせで本を読んだり、柔らかいソファーに仰向けでいると、頸が前かがみになりすぎたり反りすぎたりします。

そうです。肩こりを防ぐには、良い姿勢を心がけること。そして長い時間同じ姿勢でいないことです。また、寝ているときの枕も大切です。枕は頭を支えるためだけにあるのでなく頸も支えるべきものです。後頭部から頚部までしっかり支えることが大切です。