肩関節周囲炎(いわゆる五十肩)の夜間痛に対する対処法
2014年12月29日
はじめまして、理学療法士の筧 慎太郎です。記念すべき第1回目のブログは、夜に起こる肩の痛み(つまり夜間痛)についてお話したいと思います。夜間痛とは、その名の通り夜に起きる痛みのことで、いわゆる五十肩の方に多く見受けられます。
肩関節周囲炎とは
いわゆる五十肩とは、広義の意味では、肩の運動制限を伴った痛みをきたす疾患の総称です。原因がはっきりしているものについては、例として石灰沈着性腱板炎、肩峰下滑液包炎、上腕二頭筋長頭腱炎といった診断がつきます。痛みの中でも夜間痛は、寝不足による疲労回復の妨げにつながるため早期の改善が重要となります。多くは、寝返りしたときや寝ているときのジクジクとした痛みが特徴です。
肩関節周囲炎の考えられる原因
その原因についてはまだ明らかにされていませんが、骨内圧、烏口肩峰靭帯下圧、肩峰下圧の上昇等が近年報告されています。局所の炎症による腫れや肥厚、痛みに対する肩関節周囲筋の防御収縮により圧が上昇し、痛みが誘発されると考えられます。
肩関節周囲炎の夜間痛に対する対処法
対策としては、注射や痛み止めの薬も効果的ですが、すぐに行える対策として、肩の力を抜いてリラックスすることや睡眠時姿勢の改善が大事になります。特に、痛い方の肩を下にして寝ると痛みはより悪化するため注意が必要です。
そこで、睡眠時の痛み改善のためにタオルやクッションを用いた方法をいくつかご紹介します。
※これはあくまで、一例であり効果には個人差があります。
肩関節周囲炎かなと思ったら早期に受診を!
いわゆる五十肩は個人によって原因や程度も様々です。痛みもこのくらいであれば放置してもそのうち治るだろう…と思っている方!程度が軽い方は、良くなる場合もありますが、悪くなる方がほとんどです。さらには、日常生活にも支障をきたす可能性も考えられます。そのため、早めの医療機関の受診をオススメします。
追記:先日、東京都千代田区にある一ツ橋ホールで、加圧学会の10周年記念シンポジウムに参加してきました。
発表内容の詳細については、後日お知らせします。