大胸筋のストレッチ
2024年06月07日
大胸筋のストレッチについて説明します。
詳しい方法は、記事下部の動画に手順がありますので、参考にして行ってみて下さい。
1.構造と機能
大胸筋は構造的に、胸の前面に位置しており、鎖骨・胸肋・腹部から上腕骨までの幅広い位置に付着しています。大胸筋は、上半身を形成する筋肉の中で特に大きく強大な力を発揮するため、トレーニングによる筋肥大や代謝の向上が顕れやすく、姿勢にも影響を与える筋肉だといえます。
大胸筋の役割は、肩関節の動きでは屈曲・内転・内旋・水平内転に作用し、日常生活では胸の前で物を持つような動作に関係があります。また肩(関節)を動かす動作をするほとんどのスポーツの動きに関与します。
2.ストレッチの対象者
大胸筋は、日常生活で重いものを多く運んだ時や、野球の投球動作、バッティング動作のような運動を繰り返した時に疲労や過緊張を起こしやすい筋肉です。
また、大胸筋が疲労や過緊張を起こすと巻き肩のような姿勢になったり、肩関節の安定性が低下して痛みや脱臼が発生しやすくなります。
大胸筋を日常的に使用する運動のクーリングダウンや、怪我からの回復(リハビリ)・再発予防のために、大胸筋のストレッチングを行うことをお勧めします。
3.ストレッチの方法・注意点
①腕を横に広げて肘を90度曲げ、前腕部分を柱などの支えになるものに当てます。
②挙げた腕と反対側の脚を1歩前に出します。
③挙げた腕と反対方向を向くように体幹を捩じり、胸の筋肉(大胸筋)が伸びる感覚を感じて下さい。
・30秒間(1セット)を目安に、2~3セット行いましょう。
・反動をつけて行うと筋肉を傷める恐れがあるので、痛みがでないようにゆっくりと行いましょう。
・肩に痛みがある場合は、このストレッチを行うことを控えましょう。