ハンドボール解説(競技紹介編)


ハンドボール競技紹介

こんにちは、みひらRクリニックの理学療法士・河本です。

前回のオリンピック観戦記に続き、今回は私の専門種目であるハンドボールについて競技の概要を紹介させていただきます。


ご存じの通り、ハンドボールは日本では競技人口も少なくまだまだマイナー競技のため、詳しく知っている方も少ないと思います。

そこで競技の普及啓もうを行う意味でも、ハンドボールがどんなものかを、みなさんにわかりやすく説明していきたいと思います。

歴史

ハンドボールは、20世紀頃にヨーロッパで発祥したといわれています。デンマーク起源説、ドイツ起源説など諸説ありますが、サッカーがオリジナルになっていることは間違いないようです。ルールや国際団体の変遷を経て、現在まで広まってきました。

日本では、昭和27年頃から競技普及が始まり、現在まで約100年の歴史があります。

ルール

ハンドボールは簡単にいうと、手で行うサッカーのような競技です。

7人対7人で試合を行い、試合時間は前・後半の計60分で行います。

40m×20mのコートで自陣と敵陣に分かれて、相手ゴールにボールを入れると得点になり、得点の高いチームの勝利となります。

また、ラグビーやバスケットボールのように味方にボールをパスすることができ、ボールを持ったまま3歩まで歩行することができます。

認知度

前回のブログ記事でもお伝えしたように、ハンドボールは本場ヨーロッパではプロリーグがあるくらい人気のスポーツですが、日本ではかなり認知度が低く、まだまだマイナー競技であるといわざるを得ません。

競技人口は世界で約3000万人、日本で約10万人、石川県で約1000人程度と推測されます。
ちなみにサッカーの競技人口は、世界で約2億6000万人、日本で約309万人といわれています。

競技特性

ハンドボールは点を取り合うゲーム性の高い競技ですが、フィジカル面においては身体的な接触の多さ、至近距離でのスローイングとブロック、高いジャンプとストップ動作からの方向転換など、身体にかかる負荷はかなりのものがあります。

身体やボールのコンタクトによる整形外科的外傷もそうですし、ジャンプからの着地や急激な方向転換による関節(靭帯・半月板)への負荷も強度が高く、ケガのリスクが高い競技であるといえます。

最後に

ハンドボールについて説明したいことはまだまだあるのですが、詳細を説明しだすと長くなりすぎてしまうので、今回は簡単にこのぐらいの紹介にしておきたいと思います。

まずはハンドボールのことを知っていただきたいので、興味のある方は動画などを検索して、ご覧になっていただければと思います。


みひらRクリニックでは、ハンドボールだけでなく広くスポーツ外傷・障害にたいする診療・ケアを行っていますので、お気軽に診察に起こし下さい。


ハンドボール解説(パリオリンピック編)


2024’パリオリンピック・ハンドボール競技を観て

こんにちは、みひらRクリニックの理学療法士・河本です。

今回は私の専門種目であるハンドボールについて語らせていただきます。

2024’パリオリンピックも終幕し、今回もさまざまな競技の熱戦・感動がありました。

私はもちろんハンドボールに注目して観戦していましたが、みなさんはいかがだったでしょうか?


さて、ハンドボール日本代表の結果はというと・・・



残念ながら予選リーグで全敗し、最終順位は参加12ヶ国中11位という結果に終わりました。


しかし、今回注目すべきはハンドボール日本代表が、36年ぶりに自力でオリンピック出場を果たしたことです。
自国開催では、前回の東京オリンピックでも出場を果たしていますが、今回のパリ五輪のように自力で出場を果たしたことは本当に久しぶりのことであり、ハンドボール界隈では相当な盛り上がりを見せていました。


しかしながら、同じく48年ぶりの自力出場を果たしてTVやニュースでの扱いも大きかった男子バスケットボールに比べると、注目度も盛り上がり方も小規模で、人気の差で仕方がないことですが、こればかりは残念に思っています。


オリンピックの結果はもうひとつ振るわなかったハンドボール日本代表ですが、試合を観戦した感想としては、全体の競技レベルが上がってきているということです。

マイナースポーツゆえに日本では認知度が低い競技ですが、本場ヨーロッパではプロリーグがあるほどの人気があります。(ちなみにデンマークやドイツでは、ハンドボールが(準)国技の扱いです )

少し前までは、日本代表は世界のチーム相手に手も足も出ないような状態でしたが、今回のように五輪本選まで出場できるようになると日本の競技レベルもかなり向上してきているように思います。

代表チームの競技の戦略・戦術の向上もさることながら、個人レベルでもフィジカル、テクニックで世界レベルで戦える若手選手が育ってきています。

彼らの今後の活躍に期待が持てます。


今回のオリンピックを観戦して、私個人として技術的なことはもちろん、モチベーションにおいても今後の競技や仕事の励みになった大会でした。