成長期のスポーツ障害 No.4 シンスプリント
2021年10月11日
第4回目の成長期のスポーツ障害は、「シンスプリント」(脛骨過労性骨膜炎)について説明させていただきます。
シンスプリントとは
シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)は、すねの内側に痛みが起こる障害で、中高生などの成長期に多く発症する傾向があります。
陸上の中・長距離走やサッカーやバスケットボールなど、走る量の多い競技の選手に多く見られます。
※シンスプリントは、すねの内側に縦長に広い範囲で痛みが生じますが、限局した個所に強い痛みが続く場合には疲労骨折の可能性も考慮する必要があります。
その原因
ランニングの量(や質)が急激に増加することで、足関節を踏み込む筋肉や筋膜の繰り返す収縮で、脛骨(すねの骨)の骨膜に炎症が起きるものと考えられています。
ひらめ筋・後脛骨筋・長趾屈筋などの足関節底屈筋のオーバーユース(使用過多)の他にも、偏平足・回内足などの足の形状の問題、足関節の柔軟性の低下・下腿の筋力不足、シューズのクッションや形状の問題、など複合的な問題が考えられます。
治療法について
痛みが強い場合には、患部の安静を優先させて運動量を減少させます。
炎症の進行を抑えるために、アイシングや電気治療などの物理療法を行ったり、湿布などを貼付する方法があります。
また、症状の進行・再発予防のために足底、足関節周囲の筋力の強化やストレッチングを継続して行います。
スポーツへの復帰については、運動量を減らして回復の程度を考慮しながら行うようにしましょう。
競技に合ったシューズの選び方や足底板(インソール)が効果的な場合もあります。
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シンスプリント(脛骨過労性骨膜炎)はランニング初心者や走り込み急増の時期に起こり易いスポーツ障害です。
金沢市の整形外科・みひらRクリニックでは、トレーニング方法、ランニングフォーム、シューズなど多方面からの解決方法を考えます。