インソール(足底板)をご存じですか?
2020年11月27日
当院では、整形外科的な足のトラブルに対する対応の一環として、インソール(足底板)と呼ばれる、いわゆる靴の中敷きの処方を行うことがあります。
今回はこのインソールの内容について、ご説明させていただきます。
次のような足の問題に、心当たりはないでしょうか?
- 靴擦れを頻繁にしてしまう
- 自分に合ったシューズが見つからない
- 外反母趾/扁平足/ウオノメが気になる
- シューズのつま先がすぐに破けてしまう
- 靴底が片方だけ極端にすり減ってしまう
もし、当てはまるものがある場合には、インソールの利用が有効かもしれません。
インソールの適応は何でしょうか?
インソールの適応症(どのような時にインソールの利用が必要、有効か)を考える際に、まず足や膝に痛みがある場合が一般的です。
インソールの使用・利用が有効と考えられる(整形外科的)適応疾患には、次のようなものがあります。
- アキレス腱炎
- 後脛骨筋腱炎
- 捻挫後
- シンスプリント
- 変形性膝関節症
- 偏平足
- 外反母趾
- 胼胝(タコ)
また、スポーツのパフォーマンスを改善させる手段として、インソールを活用する場合もあります。
インソール作製の流れ
オーダーメイドのインソールを作製する際の流れをご説明します。
① 最初に医師の診察を受けていただきます。
▷ 医師による診断の結果、必要と判断された場合には、靴、インソールの適用としてリハビリ処方されます。
② 理学療法士がリハビリ対応します。
▷ 問診や足サイズの計測、フットプリント採取などを行い、靴のサイズや形状が足に合っているか確認致します。
▷ 靴を履いて片脚立ち、歩行を行ってもらい、歩行時の不安定さや姿勢を観察して問題点を明確にします。
▷ 靴のフィッテングを行います。足に合ったサイズの靴を選択し、正しい靴の履き方、紐の締め方を説明します。(正しく靴を履くだけで痛みが軽減したり、歩きやすくなる場合があります。)
③ インソール作製
▷ 靴のフィッティングをしても効果が少ない場合、患者様一人一人に合ったオーダーメイドのインソールを作製していきます。
インソール作製の工程(例)
▷ 足サイズの計測
足サイズ計測により、理想の靴サイズがわかります。
▷ フットプリント採取
フットプリンターを使用してフットプリントを採取することで、どのような体重のかかり方をしているかが分かります。
▷ フットプリントの例
両側ともに足のゆびが写っていない=浮指といわれる状態。
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インソール作製にかかる時間は?
もし、インソールを最初からオリジナルに作製させていただく場合、少しお時間をいただくことになります。
① 初回は足の不具合や状態についてお話を伺ったり(問診)、サイズの計測や必要な検査などで約40分程度お時間をいただきます。当日は一旦シューズをお預かり致します。
② 1週間程度期間をいただき、インソールの作製を行います。次回来院時(初回から約1週間後)に実際に履いてみていただいて、微調整を行います。問題がなければそのままお渡しできます。
インソール作製にかかる費用は?
メーカーの既製品を利用する場合は、1,800円~2,400円になります。
オーダーメイドでオリジナルに作製する場合、費用は次のようになります。
- 大 人 8,000円
- 大学生 7,000円
- 高校生 6,000円
- 中学生 5,000円
- 小学生以下 4,000円