ウイルスとは何者なのか?

世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスですが、そもそもウイルスとは何者なのでしょうか。

人間や動植物のような生物なのでしょうか?

水や鉱物のような無機的な物質なのでしょうか?



ウイルス(virus)は...

生物学的な分類では、ウイルスは「無生物」です。

しかし「生命とは何か」といった、哲学的な問いかけの上ではその存在は極めてあいまいなものになります。


生物の定義とウイルス

生物の定義が、「細胞を基本構造として、自己複製ができるもの」とするなら、ウイルスは他の生物の細胞を宿主(しゅくしゅ)として感染し、他細胞のエネルギーと代謝系を利用して自己の構成成分を複製します。

つまりウイルスは増殖できるが、他細胞への感染なしには自己複製できないことから、生物の定義には当てはまらないということです。

生物と無生物のあいだ

標題のタイトルは福岡伸一氏の著書「生物と無生物のあいだ」から拝借しましたが、ウイルスとはまさに生物と無生物の境界線上に位置するような存在なのです。

ちなみに存在を混同しやすいですが、大腸菌や結核菌などの細菌(いわゆるバクテリア)は、細胞と自己複製能力を持った(微)生物ですので、ウイルスとは組成や存在が異なります。

コロナウイルスの歴史

今回流行しているコロナウイルスについての歴史をみてみると、コロナウイルス自体が発見(撮影)されたのが1968年といわれており、2003年、2012年に世界の一部地域で流行したSARS(Severe Acute Respiratory Syndrome;重症急性呼吸器症候群 )やMERS(Middle East respiratory syndrome;中東呼吸器症候群)などもコロナウイルスが引き起こした疾患のひとつです。

そして現在流行している新型コロナウイルスはSARS-CoV-2といわれるSARS関連の症状を引き起こすウイルスであり、WHO(世界保健機関)が名称を付したCOVID-19とは、この新型コロナウイルスによって引き起こされる肺炎などの呼吸器症状をあらわした名称です。


こうしてみてみると、人類のコロナウイルスとの付き合いはここ最近のものではなく、おそらくウイルスというものが知られる以前からの長い時間軸の中で繰り返されてきたものだといえます。


人類がウイルスというものの存在を認識してから長い時間が経ちますが、今回の新型コロナウイルスが今後どのような流行をみせ、終息していくかについては、一部の地域で始まったワクチン接種の効果と併せて専門家の間でもまだ見通しがはっきりしていません。

ウイルスに対して我々は...

前述のとおり、ウイルス自体は生命を持ちませんが、他者の体(細胞)を媒介して増殖を続けるため、ウイルスを根絶することは不可能であり、我々人類はその影響を受けないよう、あるいは影響の負の側面を減少させながら共存していくしかありません。


まず新型コロナウイルスを含めた感染症に感染しないことや感染のリスクを減少させることが、現在我々が取り得る最高の方法ですので、一般に示されている感染症対策を徹底して行うほかありません。


すなわち、感染源(人など)が密集しているエリアへの接近を避けることや感染源となるものへの接触を避けること、こまめな手洗いうがいなどで身体の衛生状態を保つことなど、当り前のことを徹底して行うことです。

当院の取り組み

当院では、院内の衛生環境の整備をはじめ、感染症発症を予防するためにできる限りの対策を行い、安心・安全な環境で患者様をお迎えするよう心がけております。


みひらRクリニックの感染症に対する具体的な取り組みについては、こちらのページ「コロナウイルスから身体を守ります!当院の対策♬」に記載してあります(動画あり)ので、よろしければご覧下さい。


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みひらRクリニックは、感染症対策にも力を入れています。
整形外科専門クリニック「みひらRクリニック」は、金沢市笠舞3丁目交差点、猿丸神社向かいにあります。


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