これから毎週月曜日に超音波検査についての記事を投稿していきます。
当院では理学療法士が病態把握し、適切な運動療法を実施するために、超音波検査を評価の一つとして実施しています。
Rehabilitative Ultrasound Imagingの頭文字をとり、RUSIという言葉があります。
医師は主に診断やガイド下での注射療法のために超音波検査を使用します。
理学療法士が機能的に使用する目的として以下のものが挙げられます。
1病態理解のために運動療法の選択
2病態可視化~動的評価
3エコーガイド下徒手療法・運動療法
4視覚フィードバック~バイオフィードバック
などの目的で使用しています。

今回は、適切な運動療法を実施するための病態理解に役立った一例を紹介します。
この一例は、画像に示す通り、肩甲下筋腱周囲に血流集積があり、三角筋との間に滑液包貯留の所見を認めました。
超音波画像で所見を認める部位に圧痛を認め、また疼痛発現時の部位とも一致していました。
この状態では炎症を起こしている部位が、CAアーチや肩峰・烏口突起に衝突し、圧が高まり、疼痛惹起することが考えられます。
この状態で疼痛を伴う可動域練習で侵害刺激を入力すると、病態の悪化を惹起します。
局所の状態を把握すれば、自ずと理学療法の方向性が決まります。



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