本日は肩甲骨内側縁での棘下筋、菱形筋の長軸画像の超音波画像を紹介致します。
菱形筋の硬さや伸張性が棘下筋にも影響すると言われています。
棘下筋の起始は棘下窩の他に棘下筋膜があり、棘下筋膜に菱形筋が付着しています。
画像は被験者を腹臥位にし肩甲骨外転、上方回旋位で撮影しています。



本日は腹直筋の短軸及び長軸の超音波画像を紹介致します。
短軸では左右の腹直筋が観察できます。
長軸では左側の腹直筋を観察し、胸骨に起始している様子が観察できます。



本日は梨状筋の長軸画像を紹介致します。
PIISのすぐ遠位にプローブを当て、描出しました。
仙骨前面より起始しているのがわかり、表層に大殿筋を確認できます。
今回はドプラモードで観察していませんが、血流をみることで、坐骨神経や上殿神経・下殿神経も同定しやすくなります。



本日は肩甲下筋の内旋位、中間位、外旋位の長軸画像の紹介を致します。
外旋位では骨頭軟骨が観察できます。
内旋位では骨頭の軟骨が見えず、かつ小結節と結節間溝も画像に描出されているのが観察できます。



本日は勉強方法についての記事を書いてみたいと思います。
構造的障害、機能障害のどちらの理解を深めるためにも、解剖学の熟知は必須です。
理学療法士は機能障害に対して運動療法を実施します。機能障害の理解と改善のためにも、筋肉の解剖は重要です。
学生時代は教科書的な平面的な解剖学に慣れていたことと思います。臨床では体表から立体的に3次元的に解剖をイメージする必要があります。その能力を養う一つの方法として、骨模型に筋肉の走行をイメージして起始停止にテーピングを貼付することが有効です。関節軸に対して、「上方or下方、前方or後方、外側or内側のどこに位置しているか?」を視覚的にイメージすることで、機能が把握できます。「起始の〇〇と停止の〇〇が近づくから、結果的に作用は〇〇であろう」といった具合に骨模型を動かしてみて、筋肉(テーピング)の動きを可視化できます。特に学生さんや新人さんはまずは骨模型に馴染むことが大事です。
写真は棘下筋(テーピング)の肩の下垂位と伸展内旋時の走行の違いを表しています。